Apple Vision Proを購入して40時間くらい使いまくった結果

技術関連
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2024.7.12

YAMASHITA

こんにちは、山下です。

2024年6月28日に発売したばかりのApple Vision Proを購入しましたので、40時間くらい使ったレビューを投稿したいと思います。

SF映画に出てくるようなアイテムですね

結論から言いますと、最高の買い物だったと感じています。めちゃくちゃハマってしまいました。(1ヶ月後に飽きてたらすみません)

いろんな産業を破壊しそうなイノベーションを感じますが、その中でも特にPCを使う仕事や、エンターテイメント産業についてはとても大きなパラダイムシフトが起こりそうです。

実は購入前にApple Storeでデモ体験をしてきたのですが、その時に店員さんが「未来を感じますよね〜、これからの仕事がこういう風に変化するんですよ〜」と、地獄のように胡散くさい台本トークをしてくれたのですが、体験後は「本当ですね!! 未来を感じます!!」としっかり洗脳されて、気づいたら帰りのタクシーに乗っていました。

しっかりとケースまで買ってきました

実務でもバリバリ利用しているのですが、「凄いところ」と「現時点ではイマイチなところ」をそれぞれ3つずつ挙げてみようと思います。

Apple Vision Pro の凄いところ

1. 目と指で選択する精度が高くて操作性が最高

Vision Proはマウスやトラックパッドの役割が「自分自身の両目と指」になるのですが、この精度が非常に高いです。フォーカスしたいアプリやアイコンを見つめるだけで、選択状態になるんですね。そして指で掴んだり離したりでドラッグやスクロールが出来ます。

どんどん新しいアプリを開いたり、好きなところに新しいスクリーンを開いたり、スクリーンの大きさも自由に変えられて、これが空間コンピューティングか!とオフィスで叫んでました。

好きなところにスクリーンを置けます
アプリを立ち上げるのはiPhoneと一緒な感じですね
オフィスで叫んでいる様子

2. Vision Pro 専用のアプリが凄い

AppleTV、Teams、zoom、keynote、Word、EXCEL、Powerpointなどのアプリは、既にVision Pro専用アプリとしてリリースされています。AppleTVは視聴モードを映画館に指定できて、さらに前列や後列など、席位置まで選べます。もはや映画館の中にいるのと同じレベルです。Vision Proを持っている人同士であれば一緒に視聴もできるそうですが1台しかないのでまだ試せてないです。

Keynoteのスライド発表モードは、現時点で「会議室内」と「劇場」というのが選べます。

これまた本当に凄いのですが、めちゃくちゃプレゼンの練習に良いです。
もう本番と同じ状況で練習ができてしまいますね。

そもそも、この空間がプレゼン会場になってしまう未来が来るんだなと思ってしまいました。
Vision Proを持っている人同士であれば、ここを会場にしてプレゼンテーションを聴くことができるそうです。

会議室内でプレゼンができます
自分の背後にはスクリーンがあります
視聴する側の席に移動することもできます
ジョブズがiPhoneを発表したのと同じ会場です
同じく背景にはスクリーンに映し出されています

Teamsやzoomも全く問題なく通話できますし、音声も非常にクリアです。

Vision Proをつけている周りで何名かが話していたのですが、周りの音声は拾わないようになっているようで、打ち合わせの相手には全く聞こえていないようでした。凄い。

とても未来的な感じですね

3. Macbookとの連携が便利すぎる

Macbookとの連携がとにかくスムーズです。繋ぐのもとっても簡単で、同じネットワーク内に接続しているMacbookをしばらく見つめているとMacbookの上に「接続」というボタンが表示されるので、それを押すだけです。

空間上にMacbookの画面が現れます。

接続のボタンが空間上に現れます

接続ボタンを押すと、空間にMacbook上で表示していた画面が空間に浮かび上がります。

自分の好きな空間で仕事ができます

このウィンドウに対しては、大きさや表示位置を変更することは自分の指で操作可能ですが、スクリーン内の画面操作については指での操作はできません。Macbookのキーボードや、外付けのキーボードで操作が必要です。

背景を変えると大自然の中で仕事をしてる感覚になれます

さらに凄いのが、トラックパッドを使うと開いている全てのスクリーンに対して操作することが可能です。

目線と指でも動かせますが、いつものMacbookのトラックパッドでもVision Proが全て操作できるんですね。これもめちゃくちゃ凄い点です。

ここまでとにかく良いことばかりを書きましたが、これからは現時点でのイマイチなところを書いていこうと思います。値段が高い点はスルーしますね。

Apple Vision Pro の現時点ではイマイチなところ

1. Vision Pro内でのキーボード操作が使いにくい

キーボードを指でタップしながら操作するのですが、とにかく入力しづらいです。
日本語も対応していてiPhoneのようにフリック入力もできるのですが、毎回目線を動かしながら入力するのは非常に面倒です。


iPhoneで6桁のパスコードを入力するのは簡単ですが、Vision Proで同じことをするのは非常に面倒です。

なので、Vision Proには「Optic ID」と呼ばれる目の認証システムが導入されています。装着するだけでFaceIDのように瞬時にロック解除ができるのは非常に嬉しいです。

文字入力が必要となるような仕事をする場合は、Macbookと接続しながら利用するのが非常におすすめです。精度の良い音声入力を駆使するのも良いですが、やはり現状はMacbook接続の方が優位ですね。

パスワード手打ちは地獄なのでブラウザから呼び出しましょう

2. ブラウザは、現時点ではSafariのみ

僕は普段Google Chromeを使っているのですが、現状Vision Proでは専用アプリがSafariしかありません。

そのため、Chromeに保存されているパスワードを全てSafariにも保存し直しました。そうすることで、ログインIDやパスワードを自動入力することができます。(何度も言いますが、Macbookと接続していない時のパスワード入力は地獄です)

Google Chromeアプリは非対応

3. 重たい

散々いろんなところで言われていることですが、やはり重たいですね。600gを頭部につけるのは流石に重すぎます。

僕は付けたり外したりであまり気になりませんでしたが、長時間装着すると頭が重く感じるのは間違いないです。疲れやすくもなりますね。

こればかりは次世代以降に期待ですね。今の半分くらいの重さになって欲しいです。

僕はたまにブルーライトカットのメガネを利用しているのですが、当たり前ですが同時利用はできません。お風呂上がりに顔パックしながら付けることもできません。スターバックスを飲むのも慣れれば大丈夫ですが、ストローがあった方が飲みやすいです。

まとめ

僕たちのようなPCをベースに仕事をしている方には、めちゃくちゃお勧めします!そうでない方は次世代のバージョンを待っても良いと思います。

これから新しいアプリや、Vision OSのバージョンも次々にリリースされていくそうなので、これからの進化も非常に楽しみですね。

Apple TVではスポーツ観戦のコンテンツを一部デモレベルで観れるのですが、もうこれスタジアム行く必要ないんじゃない?と思うくらい、臨場感が溢れる試合を特等席で観戦できます。

山の上でも仕事ができます
月の上でも仕事ができます

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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