oViceを使って研修をしました

ビジネス
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2021.10.18

SUMI

こんにちは、Bussiness IT の sumiです。
普段は組織内のIT管理だったり、デバイスの調達や情報セキュリティ教育などなど、いわゆる情シス / コーポレートITの業務をやってます。

さて、当社では現在 福岡と大阪に拠点があり、さらにリモートで勤務するメンバーも多く存在します。そんなバラバラなところで働くメンバー全員が参加できる、グループワークを含む研修を行うために oVice (オヴィス) を活用してみたのでレポートします。

oViceとは

oVice (オヴィス)は、オンラインでのコミュニケーションができるバーチャル空間です。アバターを使ってオンライン画面上を自由に動いて自由に話しかけることができ、リアルな空間にいる感覚に近いところがとても気に入っています。

https://ovice.in/ja/

当社では以前からリモートワークは導入していましたが、コロナ禍で出社できない日々が続いたこともあり、開発メンバーからoViceを導入したいという声があがり、バーチャルオフィスとしてoViceの導入を決めました。

オフィスにいるような感覚でメンバーに話しかけたり、ちょっとしたミーティングしたりといったバーチャルオフィスとしての機能はもちろん、研修やイベントにも利用できるので、導入当初はメンバーからの評価も上々だったのですが、新しいオフィスの完成や緊急事態宣言の解除を機にちょっとずつ出社したいメンバーが増え、oViceの利用頻度がやや低下気味になっていたのが課題になっていました。

研修場所の相談

そんなタイミングで oVice での研修実施について相談を受けました。

オークンでは業務として毎週勉強会を行っているチームがあります。
普段はチーム以外のメンバーはその勉強会に参加はしていないのですが、今回の研修テーマが「ロジカルシンキング」ということで、非エンジニアロールも含む全員に対して、希望する人が参加できるようにとお声がけをいただき、私も参加させていただくことになりました。

普段の研修では、Microsoft Teams を利用していて、グループワークがある場合はブレイクアウトルームを利用しているとのことでしたが、今回は参加人数も多いので oVice を使ってみたいというご相談を受け、以前私が個人的な興味で oVice 社が主催するイベントに以前参加させていただいた際に得たノウハウを思い出しながら、当日の段取りや使い方などをご提案してみたところ、いいね ! ということでとりあえずやってみることになりました。

研修内容

当日は oViceに慣れていないユーザーもいるかと思い、わたしはサポートとして控えておりましたが、あまり出動することもなくみなさん普通に使いこなしてました。

研修では「ロジカルシンキングとは」「ロジカルシンキングはなぜ必要なのか」「帰納法と演繹法」といったロジカルシンキングの基礎的なお話があり、その後 5 チームにそれぞれ分かれて 3 つの課題に取り組むといった内容でした。

論理的なメッセージを伝えることで相手を説得して、自分の思うような反応を相手から引き出すテクニックを学びましたが、いざグループワークの中で実践となると意識しすぎて難しく感じました。日々の業務の中に取り入れて鍛えていこうと思います。

グループワークで各チームが話し合っている間、講師が各チームのテーブルの近くに寄って音声を聞いてみたり、「clap👏」や「hand✋」の機能を使ってグループでの発表の後に拍手音を鳴らしてみたりと、なんだかリアルな対面での研修のような感覚に近く、oViceを使った研修はバーチャル空間でありながらとても盛り上がりました

oViceを使った研修のコツ

oViceの基本的な操作としてこのような機能を使用することを利用者に事前に認識してもらっておく必要があります。

  • アイコンを動かしてスペース内を自由に移動できる
  • 自分のアイコンの近くにいる人に音声を届けることができる
  • 指向性があり声を発する方向によって声のボリュームが変化する
  • ステータスアイコンを表示させることで状態を表現できる

この基本的な機能の他にも、研修やイベントといったグループで何か取り組むといったことをすることをサポートしてくれる機能がoViceにはたくさんありますのでご紹介したいと思います。

メガホン

メガホンは、スペースにいる全員に対して音声を届けられる機能です。

イベント開始前の音声による案内や、グループワークの終了をお知らせしたり、全体に向けてアナウンスをしたいときに使える機能です。

ミーティングアイコン

oViceではアバター間の距離によって聞こえる音のボリュームが変化しますが、このミーティングアイコンにつないだ状態にすると、指定の範囲に音声や画面共有を一様に届けることができるようになります。
複数人が繋がることもでき、範囲内であれば自由に移動しても音声が小さくなることがないので、ミーティングを行う際には便利な機能です。

ユーザー各自が発行することもできますが、管理画面から事前に設置することも可能なので、今回の研修では事前にグループのテーブルごとに1つずつ x1 の範囲に指定したミーティングアイコンを設置してみました。

中央には x16 の広範囲に指定したミーティングアイコンを用意し、講師の方が1人だけ繋いだ状態にして全体への説明のために使うのが良いかもしれません。

また、サポートを置く場合はミーティングアイコンの範囲外に置かないと音声でのコミュニケーションが難しくなる知見が得られたので、次回からはちょっとサポートの場所はメインスピーカーの範囲から外れたところに配置しようと思いました。

画面共有

言わずと知れた画面共有機能。自分のPCの「全画面」「開いているアプリケーションのウィンドウ」「ブラウザのタブ」のいずれかを、メンバーと共有することができます。

前述のミーティングアイコンにつながっている状態であれば、範囲内にいるユーザーに対して画面を共有することができます。

固定オブジェクト

スペースの中に自由に配置できる固定オブジェクトがあります。
(上述のミーティングアイコンの事前設置もこの固定オブジェクトです)

特に案内板はスペースに入室されたユーザーへのお知らせであったり、編集が可能な権限のレベルを下げて誰でも自由に書き込みができる掲示板的な使い方ができます。

今回はチームのテーブルの場所を伝えるための案内板と、各テーブルの場所がわかるようにチームの名前が書かれた案内板を設置しました。

clap

チャット欄を閉じた状態で「clap」と文字を入力すると、パチパチパチと拍手音が鳴る機能があります。イベントが始まるときやグループワークの発表の後にみんなで拍手音を鳴らすと、場が盛り上がるので活用していきたい機能です。

ただ、全員で鳴らしすぎると話し声が聞こえなくなるくらい音が大きくなるので、ほどほどに使っていきたいですね。

他にも「hand (シュッッっていう音)」や「drum (ドラムロール)」の音を鳴らすことができるので、イベントを盛り上げるために非常に役に立ちます。

感想

ややマンネリ化しており利用頻度が低下気味の oVice でしたが、研修というひとつのイベントで利用されたことで、改めて価値を感じることができました。

研修を終えて、oViceを使った研修の良かったポイントをまとめてみました。

  • 誰がどこにいて誰と話しているのがわかりやすい
  • 各テーブルを回りながらそれぞれのグループの会話を聞くことができる
  • oViceの操作がわかりやすく案内が楽
  • Teamsで開催するよりもPCの動作が軽量だった

とはいえ、初めての試みだったため至らない部分も多々ありました。
グループワーク中のディスカッションをまとめるためのメモを表示できるように準備しておけばよかったなどいろいろ反省点はありましたが、試行錯誤しながら今後もoViceをもっと活用していけたらいいなと思います。

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