イタリアでのリモートワーク:オークンで実現した夢

O-KUN
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2023.12.25

ERI

今年2023年5月、イタリア・フィレンツェでの1カ月半のリモートワークに挑戦してきました!

1カ月半にも及ぶ海外、しかも時差のあるヨーロッパでのリモートワークに挑戦・実現できたのは、主体性を持った上で、自由に楽しく働くことを目指しているオークンだからこそであり、その想いに共感しているメンバーあってこそだなぁと、改めて感じながらこのブログを書いています。

今回は、そんな「普通の会社員でありながら海外リモートワークを実現できた経緯」と、「実際にチャレンジした結果どうだったか:困ったこと・意外と困らなかったこと・リモートワークでの生活」についてお伝えしたいと思います!

オークンで実現した夢

「夢」と書くと仰々しいのですが、仕事を辞めずにイタリアに数ヶ月単位で定期的に暮らすことは、私の夢の一つでした。

元々イタリアが大好きで、好きすぎて仕事と仕事の間の無職時代にイタリア・フィレンツェに3カ月間語学留学をした経験があります。
その3カ月間でさらにイタリアが好きになり、一つの夢として「仕事を辞めずに」「定期的にイタリアに数ヶ月単位で住む」ことを実現したいと思っていました。

ポイントは「仕事を辞めずに」です!

日本の一般的な会社では、仕事を辞めることなく海外に数カ月行く(しかも定期的に)ことは、普通に考えると難しいですよね。
私もそう思っていましたし、実際、自由度が結構高いと言われている有名大手企業勤務の友人曰く、休職して1−2カ月海外に行った人はいるけれど、休職せずに行っている人はいないとも聞きました。

そんな一般人にはハードルが高い「仕事を辞めずに数ヶ月海外に行く」を実現した経緯や実際の海外リモートワークについてお伝えしていきます!

最初の週末に訪れた、中世の雰囲気がそのまま残る、断崖絶壁にあるオルビエトという街。
最後の週末を利用して旅したベネチアの風景。週末を利用して小旅行をするという、まさに暮らすが叶いました!

海外リモートワークにチャレンジすることになった経緯

始まりは、何気ない会話がきっかけです。

オークンでは、スクラム開発という手法を開発手法として用いているプロジェクトが多く、その一環で毎日15-30分の「デイリースクラム」というミーティングがあります。
デイリースクラムの最初には「チェックイン」という、個々人が思っていること・考えていること・伝えたいことなどを自由に話す時間を導入しています。
チェックインの時間は、普段仕事をしているだけでは知ることのできないメンバーの考え・個性を知ることができ、新しい発見もあり、私は大好きな時間です!

2022年10月のある日のチェックインにて、私が道を歩いていてイタリア語が聞こえて嬉しくなって少し後をつけて会話が聞き取れるかチャレンジしたという話をした日がありました。

その流れでイタリアがなぜそんなに好きなのか?という質問から、どれほどイタリアが好きなのかを熱弁し、自分の夢の話=数ヶ月単位で仕事を辞めずにイタリアに住みたい!という話をしたところ、なぜチャレンジしないのか?と問われ、あれよあれよとイタリア行きのチケットの取得・代表への相談・提案まで進み、2023年5月に約1カ月半のイタリアリモートワークを実現することとなりました。 

行きたい気持ちはあるけれど、不安の方が大きかった私に取って、これはかなり大きな挑戦でした。むしろ、実際のリモートワークの1カ月半より、チャレンジすると決意する事、そしてそれを代表の山下さんにに伝えるまでが一番の挑戦だった気もします。

ちなみに、代表の山下さんに希望を伝えたところ、予想通り「いいじゃん!なにそれ面白い!行きなよ!!」と二つ返事でOKをいただくことができました。

(この経緯も詳しく書くと、それだけでブログ一つ終わってしまう長さになりそうなので、今回は詳細を省きますが)結論、チームメンバーと代表の山下さんのおかげで、2023年5月、自分の夢の一つを実現できました。
仕事はもちろん、人生を楽しむ環境を提供してくれた山下さん・オークンのメンバーには感謝の気持ちでいっぱいです!

実際にイタリアリモートワークを実践するにあたり・・・海外リモートワークでの注意点

海外リモートワークをする際、この2点をクリアできれば大体のことは解決できると思っています。
その2点とは、

  1. 時差
  2. ネット環境

です。

他にも持ち物や事前準備など、たくさん伝えたいことはあるのですが、今回はこの2点に絞って紹介します!

①時差

海外、特にヨーロッパでのリモートワークにチャレンジするにあたり、一番大きなハードルはこの時差でした。
アジアなど、時差が少ない国の場合は問題視する必要がないかのですが、ヨーロッパなので時差問題を事前に考える必要がありました。

ちなみに、イタリアと日本の時差は、マイナス7時間(非サマータイムだと8時間)もあります。
つまり、日本の朝9時はイタリアの真夜中の2時です。

日本での勤務時間と同じにする場合、真夜中の2時ー11時までを勤務時間とする必要があります。
そこでまずは勤務時間をどうするか?という課題がありました。

私はこのマイナス7時間の時差を考慮し、イタリア時間の早朝7時から16時まで働くことにしました。
早朝から働くことにより、日本時間の14時から18時と、勤務時間の半分が重なるようにし、最低限のコミュニケーションを取れる体制を作るようにしました。

時差を踏まえてのイタリア滞在時の平日のタイムスケジュールは、以下の通りです。

■イタリアでの平日のタイムスケジュール■

6:00 起床
私は夜型人間ですが、頑張って早起きしていました。
最初は緊張もあり、5時に起きて6時勤務開始していました。
イタリアらしく、家庭用エスプレッソマシーンでエスプレッソを作り、ミルクを入れたカフェラテを毎日作って仕事前に飲んでいました。
ちなみにオークンのオフィスにはイタリア製デロンギのエスプレッソマシーンがあり(感謝!)、同じように毎日仕事前にエスプレッソを飲んでいます。
日本でもイタリアでも同じ仕事前のルーティーンです。

滞在した家にあったマキネッタ(中央)です。直火でエスプレッソが作れる家庭用のエスプレッソマシーンです。

7:00 勤務開始
日本のメンバーと連携が取れる時間帯なので、相談・報告等連携が必要な作業を中心に業務に従事します。超夜型人間ですが、なんとか頑張って毎日早起きしていました。

8:45 図書館へ移動
WiFi環境が良い場所の、フィレンツェの図書館へ移動します。
図書館のOPNE時間の9時に合わせてこの時間に家を出ます。家から徒歩15分。

毎日ここを通って図書館へ通勤。贅沢な通勤路です。
通り過ぎても、ついつい振り返って見惚れるので、通勤に時間がかかります。

9:00 図書館へ到着・デイリースクラム
毎日の定例打合せ。会話するので、半屋外のスペースの電源ありの席を陣取って作業を行います。

フィレンツェの図書館での勤務中の景色。勉強している人々がたくさん。
回廊沿いの席からだと、また違った景色が見れます。贅沢なリモートワーク環境です。

9:30 引き続き業務

13:00 お昼休憩
市場やパン屋さんで買ったものを図書館で食べたり、近くのお店に食べに行ったり、イタリアを楽しんでました。
図書館内にはカフェがあるので、たまにカフェラテを買って飲みながらお仕事をしていました。

14:00 午後の業務
日本のメンバーとの時間が重ならない時間に突入するので、主に一人で進められる業務を中心に行います。
イタリアらしく、ちょっとゆっくり長めにお昼を取ることもありましたが、その時はその分夜に作業を行うなど、自分で調整していました。

16:00 定時
引き続き作業を行うことも。
イタリアの5月は日が長いので、明るいと思って作業に熱中しすぎると19時すぎてしまっていることもありました。
メンバーやフィレンツェで知り合った友人・知人からはイタリアにいるのに仕事しすぎだと注意されていました。

夕方〜夜 退勤
図書館を帰りにスーパーに寄って買い物をして帰宅します。
海外のスーパーって楽しいですよね!楽しすぎて、近所のスーパーはもちろん、ちょっと遠くの大型スーパーにも遠征していました。

量り売りの楽しい野菜売り場
チーズとハムもたくさん知らないものがあって、楽しい!
ちなみに、イタリアではカゴは持たず、引きずる方式です。コロコロと。


20:00 夕食
ルッコラとモッツァレラのサラダとワインとパスタで、幸せなイタリアンディナータイムを毎日過ごしていました。ルッコラとモッツァレラ大好きなので、リーズナブルに手に入れることができ、毎日毎日毎日ずっと食べていました。

近所にパスタの手打ちの麺を1人前から買えるお店があったので、買ってきて茹でるだけで美味しいディナーになる幸せなパスタ生活を送っていました。
パスタ好きにはたまらない環境です。

まさに「暮らす」ことができて、日中に観光できなくても大満足!の日々でした。

近所のパン屋さんで買ったトスカーナパンに、市場とスーパーで買ったペースト乗せただけご飯の日。
近所のパスタ屋さんで買った生パスタと、毎日の日課のルッコラサラダの日。
週末に行ったちょっと遠いパスタ屋さんで買ったニョッキと、日課のルッコラの日。

21:00 散歩・週末の予定検討
平日は仕事をしているので、週末は小旅行をしたい!と思い、毎週の週末に行く都市を調べるのが夜の日課でした。
普段日本にいるときは、いつでも行けるからと思い、結局いつまでも行かない。なんてことが日常ですが、期間限定だと自然と行動的になります。
1ヶ月半の間に、「ベネチア」「ピサ」「オルビエト」「チンクエテッレ」「ルッカ」という街を訪れました!

平日でもちょっとは楽しみたい!という思いから、平日の夜が週に1・2回、川沿いのお散歩も楽しんでいました。

夕方のアルノ川
川沿いの建物・街並みを見ているだけでも楽しいお散歩
川沿いのカフェ・20時ぐらいもまだまだ明るい

24:00-25:00頃 就寝 
もっと早く寝たいけど、結局この時間まで色々調べ物してしまう日々が多かったです。


以上が、平日のタイムスケジュールです。
時差問題を踏まえて、実際にどんなスケジュールでリモートワークを実現していたかを伝えるはずが、フィレンツェ生活の良いところを伝える内容になってしまいました。

時差問題はあるけれど、それカバーするスケジューリングとメンバーの理解があれば問題ないということが伝われば嬉しいです!

②ネットの通信環境

タイムスケジュールにもある通り、WiFi環境の関係でフィレンツェでは図書館で業務を毎日行なっていました。

その理由は、自宅のネット通信速度問題があった為です。
今回の海外リモートワークで、ネット通信速度問題が一番のストレスでした。

仕事柄、ネットに関しては渡伊前に事前にしっかり大丈夫な場所を選んで予約をしましたが、したはず、なのですが、予定通りに物事が進まないのが海外です。
全然通信速度は安定しないし、画面共有を頻繁に使うオンラインミーティングで支障が出ることが多々。。。

よりネット回線の良い場所を探し求めた結果、図書館が早いことがわかり、フィレンツェでは毎日図書館へ通うことにし、図書館=仕事場としていました。 

・WiFi速度問題で困った時に役立ったアプリ:Opensignal Apps

日々、このアプリで速度を測り、作業場所を選んでました。海外だけでなくリモートワークする時のチェック用におすすめです!

おまけの事件簿: 鍵問題、電車来ない事件が頻発する日常生活

時差とネット環境は、仕事に関する注意点・課題ですが、日常生活ももちろん日本とは異なるため、いろいろな事件が日々起こります。

鍵問題・電車が来ない・ストライキで予定通りにことが運ばない、などは日常茶飯事でした。

イタリア到着初日でローマ駅で電車は来ない(案内表示もない・係員に聞いてもわからない・・・)し、ベネチア一人旅で真夜中に宿の外鍵が折れてドア開けられず宿に入れない、イタリア最初の滞在地の宿で鍵が開かず1時間家に入れない、などありましたが、海外あるあるトラブルまで書くとまたまた長くりそうなので、今回は省きますが、日本がいかに安心安全正しい国なのかを思い出しました。

トラブルは多々ありましたが、基本的には楽しく!美味しい!日々を過ごすことができました。
不便やトラブルを含めて、やはり私はイタリアが大好きだと実感した1カ月半でした!

まとめ:イタリアリモートワークを経験して得られたもの

イタリアでのリモートワークの経験は、仕事をしならが海外に滞在するという初めての経験で、ストレスも楽しさもたくさんあり、結果、私の人生を豊かにする発見と成長の機会でした!

やりたい!と自分の希望を発信できたこと、実現したこと、現地で困難にぶつかったときに出会った人々の力を借りて前に進めたこと、そして結果全てなんとかなったことが、自信にもつながりました。

実は、WiFi問題で困った時に出会ったイタリア人の絵描きのおじちゃんがいて、彼経由で知り合ったフィレンツェ在住の日本人の方にも相談し、とても親切にしてもらいました。

彼女とは友人になり、今でも定期的にメッセージでやり取りをしているます。スムーズに物事が進まなかったからこそ、この出会いがあったのだと思うと、トラブルも良い思い出のひとつだなぁと思えます。

 

そして何よりもこんな自分勝手な夢を実現するメンバーを気持ちよく送り出してくれる会社、応援&サポートしてくれるチームメンバーに本当に感謝しています。

オークンでの働き方、チームメンバーのサポート、そしてイタリアでの日々が、改めて日々の仕事で成果を出したい!このメンバーで会社を、チームを大きくしていきたい!と、日々の仕事に打ち込めるモチベーションにもなっています。

来年もイタリアリモートワークできるよう、頑張ります!

 

最後に

YouTubeチャンネルでも取り上げていただいた動画があるので(ちょっと恥ずかしいのですが)ぜひこちらもご覧ください!
フィレンツェ図書館での様子もインタビュー背景として映っています!

イタリアリモートワークの動画はこちら


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たくさんの個性的なオークンメンバー情報や、ショートでは日々のオークン社内の雰囲気を見ることができます!
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