答えの無い世界が怖かった話

O-KUN
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2023.1.31

YAMASHITA

目次

    こんにちは、山下です。

    上記の画像は、僕の大恩師よりご寄贈いただいたアート作品です。迫力のある力強い作品で、一気に僕たちのオフィスが引き締まりました。

    さて、今日のお題は「答えのあるもの」と「答えのないもの」についてです。

    僕は幼少期から数字が好きでした。

    高校も理数クラスに進み、大学も理学部数学科に進みました。(大学は麻雀に溺れてほとんど行ってないです。ごめんなさい。)

    数学の世界における「明確な答えがある」というのを、すごく気に入っていたのです。

    最終的な答えに到達するまでの過程はいくつもあるけど、「答えは1つしかない」というのが美しくて、とても心地よかったのです。

    一方で、フリーテーマの夏休みの自由研究から、小難しいお題が決まっている小論文まで、「答えが無限にある」ものがめちゃくちゃ苦手でした。

    お題は自由です!と言われても、全くアイディアが出てこない。

    たまに思いついても自分の考えに自信が無い。

    最終的には人の真似をするばかりの、創造性が無い人間でした。

    そのような学生時代を過ごしてましたので、会社に就職してからが最も困難でした。

    社会に出てから遭遇する問題は、明確な答えが1つではありません。

    ・どのように動けば、最も良い結果になるのか

    ・そもそもどのような結果が正しいのか

    ・自分の人生をどう生きていきたいのか

    特に仕事上での問題は、人、物、金、時期、タイミング、影響の範囲、将来性、優先順位など、要素(変数)が多いです。

    よく上司に「自分の頭でしっかり考えたのか?!」と怒られてました。

    当時は本気で考えていたつもりだったのですが、あまりにも社会の事を知らなかったので、狭い視野でしか考えることが出来なかったのです。

    このような本当に狭い世界で生きてきて、発想力も乏しかった僕ですが、今となっては「答えの無い世界」が大好きになりました。

    もしかしたら同じ事で悩んでいる方もいるかもしれない!と思いまして、どうやって乗り越えてきたのか僕の体験談を書きます。

    最初に結論を言ってしまいますが、「やった事の無い仕事を引き受ける」という事で僕は乗り換えることが出来ました。

    もっと具体的に言うと「やった事の無い仕事を引き受けざるを得ない状況に追い込まれる」ことで乗り越えられました。

    僕は創業時に金銭的な余裕が無かったので、やった事の無いことでも積極的に引き受けていました。

    経験は乏しいけど、仕事の機会を頂いたものには何でも手を挙げていました。ヨドバシカメラまで一緒に行ってお客さんのパソコンを選んだ事もありますし、お客さんのインターネット回線の不具合を解消しに行ったこともあります。オフィスの引越しをお手伝いしたこともあります。

    強制的にその状態になると、生き残る為に必死になりますので「興味がない、絶対に嫌だ、苦手だ」と思い込んでいる分野に挑戦せざるを得なくなる訳です。

    たまには、全くやったことの無いことだけでなく、むしろ興味がない事も敢えてやってみる事もしました。

    すると、「興味がない、絶対に嫌だ、苦手だ」と思っていた事が、自分の意識がそう思い込んでいるだけで実際は違うことに気付きます。そして、大好きな分野に出会える可能性が一気に拡がるわけです。

    社会に出てから直面する問題は、明確な答えが1つに絞られているものなんか1つもありません。

    刻一刻、状況によって変化します。

    • その時点で何が最適なのか?
    • 長期的な視点では何が最適なのか?
    • 本当にそれは問題として存在しているのか?
    • 解決策はシステムなのか?運営でカバーできるのか?それとも他の可能性はあるのか?
    • 自身のバイアスはかかっていないか?

    昔の僕には考えられませんが、今となっては答えの無い世界の方が100倍楽しく感じます。(もちろん数学も好きです)

    全く知らない分野にチャレンジ出来る機会が降ってくる時は、人生の宝物を見つけるチャンスです。

    もちろんチャレンジしてみて、楽しさを見つけられないものは無理矢理続ける必要は全くありません。すぐに辞めた方が良いです。嫌々やっている人に良いものは生み出せませんからね。

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